あまりにもお粗末な日本の國防体制

 嘲笑われる日本の軍事機密保持体制
艦尾に「あたご」と読み取れる
2006年9月と書かれた中国語の説明付き
三菱の造船所である事がわかる
2005年4月16日、5月29日と記されている
2005年4月6日と記されている 隣には別の艦が写っている

 軍需産業に平時はなく、常に機密保持という國防の最前線にある。しかし、現状はどうであろうか。左の写真が全てを物語っている。
 千葉県沖の海難事故で、我が國の國防と日米安保に重大な悪影響を及ぼした次世代型イージス艦「あたご」であるが、この艦は建造当初からケチがついていた。
 「あたご」は長崎の三菱重工造船所で建造されていたのだが、二番バースに艦体枠組を立ち上げたその時から中共解放軍スパイのカメラが進水するまでの長期間にわたって定点観察を続けていた。ご存知のように我が國には「スパイ防止法」が無いので、これほどの軍事機密をスパイされても「窃盗罪」しか成立しないのである。三菱重工は防衛省の天下り企業の中では「特A」と呼ばれるクラスにもかかわらず、その軍事企業でさえこの有様なのである。
 中共解放軍参謀第二部は、年月日を示した定点観察写真を発表して、日本の軍事機密保持の体制を世界中の笑い者にした。専門家なら、この写真を見ただけで「あたご」の構造も装備も容易に把握できるという。ごく一部だけ写真を掲載するが、この責任は防衛省が取るのか、それとも三菱重工が取るのか?いずれにしても民需と軍需の区別がつかず、まともに機密保持が出来ない企業が防衛産業に参画している現状は日本人の國防意識の程度を如実に表している。
 中共や韓国をはじめ複数の国がスパイしているのは周知の事実でありながら、何の対処も出来ていない動かぬ証拠を前に、関係者は何を思うのか。それとも何も思わないのか?
 丸裸である事が判明した「あたご」は今後、軍艦としての作戦行動はまともにとれないであろう。「あたご」に残された道は練習艦か海上保安庁に譲渡するかしか利用価値がないのかもしれない。












 ちなみに、人民解放軍がこの写真を公開したのは「超限戦」の一環である。単純に↑のように「・・・・利用価値がないのかもしれない」ではなく、中共がこの写真を公開した意図を読まなければならない。読めなければ中共の思う壺にはまってしまう。