「月刊中国」の資料提供による、健康被害に遭わない為の中国特集 15

 中国人による環境破壊は多種多様である。生物の許容範囲をはるかに超えるほどに空気を汚し水を汚す。無知蒙昧な農業により土を汚し砂漠化を進め、又温排水の垂れ流しで川や海の生態系を破壊する。そして、ゲテモノ喰いや精力剤として様々な動植物を絶滅一歩手前まで追い込む。いや、もしかすると絶滅した動植物があるかもしれない。
 おそらく中国人の存在は近隣諸国諸民族だけでなく多くの動植物、地球を含む全ての生命にとって災厄以外の何物でもないだろう。


◆ゲテモノ食いが絶滅に導く葉蘭動物王国
@ 中国人が空を飛ぶもので食べないのは飛行機、走るもので食べないのは汽車と自動車、足のあるもので食べないのは机と椅子、とにかく何でも食べる民族だが、特に広東省の人間は何でも食べる。
 香港の開放誌で明らかにされた「赤ちゃんスープ」は、これを食べると精力絶倫になるとの宣伝で、女の嬰児をスープにして食べていた。写真まで公開された。21世紀の世の中で、人間を料理して食べる人喰い残酷民族は中国人だけである。そんな中国人が動物を食べるのは当たり前だ。
 私がはっきり覚えているのは小学校の遠足で瀋陽の動物園に行った時、虎の檻の前に説明が書かれていた。「この虎は東北虎で、肉は食用になり毛皮も利用できるし、骨は漢方薬になる」。他の檻の前にも、同じような説明があった。
 私の父は「絵を描く時の筆は狼が一番いい」と言っていた。その頃は私も、動物は害獣であり、人間に肉や毛皮を提供するだけのものだと思っていた。
 現在の中国大陸に住む40〜50代の者は、みんな毛沢東の教育を受けており環境保護も動物愛護も知識も気持ちもなく育っている。それらが現在では20歳前後の「一人っ子政策」の子供の親であり、親子共に社会道徳を持ち合わせていないのは当然である。
 2003年、北京の清華大学生が動物園の熊に硫酸を浴びせた事件があった。熊がもがき苦しむ様子が見たかったという理由だった。新聞や雑誌が猛烈にこの学生を批判したが、政府は根本的な教育の問題を改善しようとはしていない。
 四川省成都の新聞報道では、市内の有名大学の学生が子犬を電子レンジに生きたまま1分間入れた。子犬は必死で泣き叫び、動物病院に運ばれたが全身火傷だけでなく内蔵も火傷していると医師は言い、この事件を知った市民は驚いたという。学生が動物虐待する事件は中国では数え切れないが、教育界は一切の対策を検討していない。
 中国人が犬を食べることは昨年、台湾で中央日報が報道したが、広東で売られている犬のハムから青酸化合物が検出されたので観光旅行に行く台湾人は注意することも呼びかけられていた。広東の情報では、薬殺した犬の肉が多く流通しており、広東疾病予防センターが犬の肉を検査したところ、内蔵や頭部の肉から微量の青酸化合物が検出された。江西や湖南などの地域では青酸化合物で犬を薬殺しているが、それらの大半は飼い犬が盗まれたものである。
 早朝3時頃、餌の肉に青酸化合物を混ぜて与えると1分ほどで死ぬ。その犬は現場で解体し、肉は1キロが7元で売られる。広東第一市場に最も多くの毒殺した犬肉が集まり、ここから全国に流通している。専門家は、この内を食べると生命の危険があると警告している。

A 中国人はまた蛇肉をよく食べる。2000年の蛇年だけで北京の蛇肉料理店では宴会で1千トン以上の蛇を食べたと言われている。
 多くの動物愛護家は、中国が蛇を捕獲し続けていることを大自然の破壊だと心配している。蛇を大量に捕獲した結果、ネズミが大量に発生しているのだ。
 香港明報の報道では、中国大陸では毎年数千万トンもの蛇肉を食べており、広州だけで毎日10トンの蛇肉を食べている。とても需要に応じきれないという。上海では蛇肉を好む人が多く、市内には1万店の専門店があるとのことである。
 1997年5月と翌年6月に報道があったが、1996年に上海の市場では蛇類が3千トン売買されていた。計算すれば上海では、毎日10トンの蛇肉を食べていることになる。わずかの輸出以外は国内で消費される。全国の800軒の蛇養殖場が速成養殖しても越冬問題と脱皮問題が解決できないために、相変わらず野外で捕獲するのが主流となっている。
 広州と上海だけを例に取って、国際自然と自然資源物種保護委員会の黄祝堅名誉顧問は、「大陸には209種類の蛇がおり、人工養殖場もあるが、繁殖できないという根本的な問題を解決できないので、大半の蛇養殖場は短期間保管するだけの施設となっている。食用の蛇は相変わらず野外で野生の蛇を捕獲している。2000年までの間に広州と上海だけで、毎年7千トンもの蛇を食べている」と指摘している。
 政府は2003年8月、「国家が保護する陸生の重要な野生動物名録」を公布し、大陸のすべての蛇の中で保護する蛇を指定した。しかし中国人は無制限に蛇を捕獲し希少種の蛇を絶滅に追いやっている。多くの種類が絶滅一歩手前である。このままでは5年もすれば中国の蛇は食べ尽くされて絶滅する。
 北京の報道によると中国のネズミは40億匹おり、人口の3倍以上だという。四川省の計算では、一つの県だけで15億匹のネズミがいるという。
 1999年7月の香港報道では、チベット人遊牧民6百人が多くのネズミの襲撃に耐えられず移動したという。このニュースだけでも、中国のネズミが40億匹というのは少なく見積もりすぎているようだ。
 中国人が大量に蛇を捕獲して食い尽くすために、全国の至る所でネズミが氾濫して災害となっている。ある農民の話によれば、「放蛇滅鼠」という言葉があり、一匹の蛇だけで15畝ぐらいの田畑を守備範囲にネズミを駆除するという。
 1996年2月の北京報道では、アジアのネズミが毎年4千8百万トンの米に損害を与えているという。中国だけでも、毎年ネズミに食べられる食料は2千万トンあると指摘している。
 2001年の新華社報道では、人が自然環境を破壊することが原因で青蔵高原の鳥類も急激に減少している。区域内の生態系バランスが急速に崩れていることも専門家が指摘している。もし政府が有効な対策を取らねば、希少な高原鳥類は絶滅の恐れがあるとも警告している。青蔵高原には370種の鳥類がおり、その中の30種は国の重点保護希少種であるが近年はっきりと減少しているようだ。
 北京だけで毎年冬に殺鼠剤を百トン以上使い、それら農薬・毒薬中毒によって20万人以上が倒れている。
 中国人は野生の鳥が最も美味だと言って乱獲する。草原地域では住民が農薬を大量に使って鳥を殺し、ネズミの蔓延を引き起こしている。
 2003年3月の月刊前哨には、カザフスタンと新疆ウイグルの間にある湖の2万平方キロに密生している葦は、美しいだけでなく多くの野生生物の住処となっていたが、近年は湖周辺の森林の中にさえ動物がいなくなっている。樹木には毛虫が大量発生して綿の葉を食べ尽くし、スズメは理由不明で死に、残ったスズメは他所へ移動したと報道されている。
 2003年10月、山西省運城市林業局野生動物保護センターに通報があり、スズメを買い集めている者がいると訴えた。調査すると、1万羽以上の加工されたスズメと加工前の3百羽、そして雌キジ20羽が発見された。現場には帳簿があり、記録には12万4千羽以上のスズメを買い集めたとあった。買い集めていた農民は2002年10月から商売を始め、1羽0.5元で農民達から買い集めていたという。

B 2004年9月インターネットのドイツの声によれば、中国では現在までの20年間も熊の養殖が続いていたという。人工養殖した熊の体から生きたまま胆汁を抽出するという残酷なことが行われ、熊を死に至らしめていた。
 2004年8月には北京で、熊を保護しようとアジア動物基金会が開催された。基金会創立者によれば、中国の熊養殖は外界と隔絶した鉄製の檻に熊を1頭づつ入れて閉じ込め、胆汁抽出した傷が完治しない熊は1年、長いものでも3年で死んでいるという。
 熊が死ぬ前には手を切り取られて食用に売られる。死ぬまでの熊は頭だけしか動かせない。会議出席者には、雲南・四川・黒竜江などの熊養殖場で傷を負った熊や胆汁を抜かれて死んだ熊の写真が公開された。熊は生きたまま腹にプラスチックパイプを挿入され、胆嚢から胆汁を絞り取られる。毎日午前10時と午後3時の2回、熊の苦痛に喘ぐ叫び声が響き渡る。ここの熊140頭は解放されたが、プラスチックパイプを挿入されていた傷口が化膿して感染症になり80頭が死んだ。動物愛護団体では、熊の胆汁を入れた薬・化粧品・お茶などの使用禁止を呼びかけた。
 2001年の中央日報によれば、北京のレストラン経営者が36本の熊の手を買い集め転売して儲けようとしている所を逮捕された。北京海淀人民法院から懲役6年の判決と2万元の罰金を言い渡された。この経営者は6〜7月の間に東北3省から3万元の値段で、17万元相当の黒熊の前足17本と後足19本を買い集めた。北京林業公安局が通報を受けてレストランを捜索した所、冷蔵庫の中からは野生動物の肉が大量に発見された。
 2004年10月のインターネット情報では、4年前に河北林業庁に救出された胆汁を絞り取られていた黒熊は、唐山市の動物園で育てられていたものだった。しかしその熊は、結局動物園に捨てられて遼寧省撫順市の悪質なレストラン経営者に4本の手足を生きたまま切断され、客に「熊の手料理」として出されていた。香港東方日報はこの件を調査し、撫順市の動物園にいる手足のない熊を調べた。職員は唐山市の大城動物園から借りていると証言し、河北林業庁もこの黒熊が2000年に胆汁を絞り取られていたものを救出して動物園に預けたものだと確認した。河北林業庁は当時4頭の黒熊を救出したが、1頭は病死し、残り3頭を大城動物園に預けていた。しかし3頭すべてが行方不明となり、その内の1頭が撫順市で手足を切り取られた状態で発見されたのだ。政府統計によれば、「胆汁熊」は国内に7千頭いるという。国際社会も重大な関心を寄せている。
 「中国・世紀の大災難」の第21項には、1988年にハルビン市の73軒のホテルやレストランを検査したら、違法販売の熊の手だけで480頭分が発見された。1989年には大連市で、1ケ所だけで500頭分の熊の手が発見された。当局の見積では、中国全土で近年来8千〜1万頭の熊の手が食べられたようである。
 武漢新聞の1996年8月報道によれば、武漢市では蛙を食べるのが流行し、毎日8トンの牛蛙が消費されているという。
 中国で野生生物が虐殺されるのを当局が発見できるのは10%にも満たず、告発に至るのは1%未満である。
 「百万生霊大消滅」を書いた林業部の官僚が、南方のある省で野生動物保護の現状を視察に行った時の話である。彼が野生動物保護事務所に入って驚いたのは、事務所の中に鉄の檻があり野生の豹・熊・狐などが入れられ、職員2人が餌を与えていた。職員は彼に対して「地面の糞尿が臭って申し訳ない」と言うので、「なぜ室内で飼育しているのか」と尋ねたら「これらの動物は密猟者から没収したものだが、どこの動物園も引き取らないし、山に帰そうと思っても車も資金もない。飼育する場所もないので、仕方なく事務所で飼育している。毎日数十キロの肉を食べさせるために、職員たちが自腹で飼育している。いつ立替金が精算できるのかも分からない」と答えた。
 中国の野生動物保護経費は政府の計画経済には含まれない。林業部の野生動物保護経費は年間1千元だけである。この金額ではパンダ保護区の臨時経費にしか当てられない。平均すれば各省に30万元ほどしか配分されず、これでは宣伝広告費にも満たない。これでは焼け石に水であり、官僚側の責任は重大である。

C 香港の前哨によれば、中国と蒙古にまたがる砂漠地帯にいる「ふたこぶラクダ」は現在1千頭にも満たない絶滅危倶種で、国連のレッドデータブックにも掲載されている。蒙古の代表は「ラクダの絶滅は、密猟者と石油採掘者が原因である。我々は彼らと戦う」と宣言している。研究者の話では、何の対策も立てなければ20年後にラクダは絶滅すると述べている。
 中新社の報道では、中国科学院新疆生態地理研究所動物室によれば10ヶ月の調査により野生ラクダを9頭だけ発見したという。現地では鉱物採掘による環境破壊が進み、ラクダの生存区域が奪われており、現在ではラクダの総数は3百〜5百頭と見られ、パンダよりも絶滅危倶種だと言えるそうである。
 ラクダには天敵がいなかったが、人間による乱獲とラクダ繁殖地での金鉱山発掘やカリウム塩の開発、鋼鉄鉱山開発などによって絶滅の危機にあると指摘される。
 国際自然資源保護連盟の年次絵会が2003年11月にスイスで開催された時、アジアに生息するカモシカ、野生のラクダ、リビアに生息する大山猫などの百種の野生動物が絶滅危倶種として「非常事態宣言」された。
 中国では、野生動物を捕獲する数も食べる数も世界一である。中国ではどこのレストランでも、野生動物の味が最高の人気となっている。
 江蘇省にあるレストランでは、長期間にわたり国の一級保護動物の白鳥・へら鹿・狼などの肉を販売していたとして摘発された。香港の前哨によれば、このレストラン経営者夫婦は顔が広く、3年間に政府から一度も調べられなかったという。このレストランだけで、国の保護動物は1千種類以上食べられていた。この南山野生動物レストランは公安局や工商局の官僚らも客であり、1998年9月から開店していた。ここの野生動物は、安徽省から運ばれてきたものや、南山で落とし穴を掘って密猟したものなどである。こんな小さなレストランでもこれだけの野生動物を食べているのである。大型レストランならどれほど食べているのだろう。
 中国大陸で野生動物を密猟している地域はチベット・青海・新彊・内蒙古・雲南・四川・安徽などの地方であり、近代的な武器を使って集団で大規模な密猟をしている。時には軍警との激しい銃撃戦が繰り広げられたりもする。
 1992年8月には、4時間にわたる長い銃撃戦があったというし、1994年1月には密猟集団と銃撃戦を繰り広げていたチベット自治州副書記が銃殺される事件も起きている。1999年4月のウルムチ報には、チベット山羊の大規模な密猟が急増していることが報道されている。
 1994年4月に新疆警備軍は6チームに分かれてチベットカモシカ保護区に行き、密猟組織と銃撃戦を繰り広げて壊滅させたこともあった。だが中国では最近、密猟は銃によるものだけでなく、落とし穴を掘ったり毒ガスを使用したり、地雷まで爆破させることさえある。非公式の統計だが、密猟組織の仕掛けた罠によって住民が1千人以上被害を受けているようだ。
 浙江省の野生動物園で7頭の狼の子供が鉄条網を破って集団逃走し、警備員によって4頭が射殺され1頭が殴り殺され2頭は逃走した。殺された子供の狼を解剖した所、胃袋には何も入っていなかった。動物園の飼育員は、金がなくて狼には餌を与えていなかったことを証言した。
 ある地方では、野生動物園で虎の檻の中に生きたままの牛を入れて食い殺させる場面をショーとして客から金を取って見世物にしていた。2004年5月には広西省の動物園でダチョウが死んだので解剖すると、胃袋から牛乳ビンが2本出てきた。10月には16匹の猿が死に、解剖した所、客が与える不潔で危険な餌によって出血性腸炎を起こしていた。4頭のラクダも3頭の鹿も、ビニール袋を食べて腸閉塞を起こして死んだ。アザラシは爪楊枝や釘を食べて、胃袋も腸も穴だらけで死んだ。1992年から2002年までの間にこの動物園では、客が与えた危険な餌を食べたことが原因で28件の死亡事故が起きている。

D 広州では数え切れないほどの犬が声帯を切除され「唖犬」とされ、猫も発情期になれば「唖猫」にされている。四川の動物園では孔雀に精力剤を飲ませて、普通は1〜2分しか開かない羽を20分間も開かせている。この動物園では13種類の漢方薬をブレンドして精力剤を作るのだというが、孔雀は一日に7〜8時間も羽を広げることになり衰弱してくる。
 中国のテレビでは、悪徳放送局が金儲けのために動物虐待シーンを放送することがある。家畜市場で、豚が口からパイプを入れられて汚水を流し込まれ殺されるシーンでは、豚の断末魔の叫び声が響き渡る。漢方薬の鹿の角を手に入れるために、ロシア領土にまで侵入し鹿を1千頭以上殺している。
 ペットの言葉を翻訳する機械まで発明する日本人は、本当に動物が大好きな民族であると思う。幼い頃から動物愛護を教えられ、自然環境保護も教えられている日本人。それに比べて中国人は、改革開放経済の20年間に「お金だけが趣味」の国民を作り、野生動物を食べ、環境を破壊し、政府が禁止令を出しても国民は聞く耳をもたない所まで堕落している。この中国人を教育するのは、天に昇るのと同じぐらい難しいことかもしれない。

E 2004年10月の東方日報によれば、毎年4〜5月に青海とチベットの辺りでは金鉱掘りに使う道具や機械設備と労働者が一緒に乗った貨物列車が走るのが見られるという。貨物列車1両に労働者が百人ほど乗り、食事も睡眠も列車の中で行う。日中は30℃を超えるが、夜間は零下10℃まで気温は急降下する。多くの金鉱労働者が栄養失調と高原病になり、薬品も医療設備もない条件下で金鉱に到着する前に死亡する者も多い。金鉱はほとんど海抜5千メートル以上の高地にあり、酸素も薄く自然条件も劣悪だ。毎年の金鉱掘りシーズンが、労働者死亡率が最も高い。
 金鉱労働者には基礎知識もなく、金の多い所だけを掘り進むためにあちこちが穴だらけの乱開発となっている。環境破壊と動物乱獲により、地球最後の秘境は壊滅寸前である。チベットは略奪式の乱開発で荒らされ、エイズまで拡散(アメリカ報道では、チベットで30人のエイズ患者を確認)されてしまっている。