月刊「中国」の資料提供による中国特集 2
 神話の故郷、島根県松江
に行って松江の名産「松江しぼり大根」を買って原産国を見ると中国、京都は西陣和装の店で着物を買ってみるとこれも又中国製。日本中に溢れる中国製品だがその製造実態は日本ではあまり知られていない。


◆東北地方の「猛毒農薬」で育てられた野菜
 20041218日の大紀元時報によれば、中国大陸の大気や土壌が重金属汚染されるスピードが早まっているという。特に、毒性の高い二酸化ヒ素に汚染される例が多く、国民の生命と健康に対する脅威となっている。
 中国科学院地理科学資源研究所の調査によれば、中国のヒ素汚染は厳しい状況になっており、農産品に含まれるヒ素の量が臨界状態であるという。畜産農家では、飼育している豚や鶏の肉色が美しくなるようにと飼料にヒ素を添加する問題も発生している。
 北京、ハルビン、藩陽などの大都市では、市場で売られる野菜に含まれる重金属の含有量が、はっきり基準値を超えている。調査によれば、白菜、ナス、ピーマン、トマト、冬瓜など多数の野菜が汚染されている。
 研究所では、北京だけで800ケ所の土壌からヒ素が高濃度で検出されたことを明らかにしている。このヒ素は、農作物に吸収されている。また、農地に散布される農薬や除草剤にも多くのヒ素が含まれており、国民が環境や人体に対するヒ素の影響を軽視していたことが、いかに大きな結果を招いたかを表している。
 東北など北方地域だけでなく、広東、広西、湖南、雲南、貴州、湖北などの省の数千平方キロにわたる土壌も、ヒ素によって汚染されている。鉱山開発地域周辺30キロ〜40キロの範囲は、ほとんどが汚染されている。環境保護に関する知識もやる気もなかったからであり、中でもヒ素汚染の問題は一刻の猶予もない。
 大陸の南方地域は、野菜の残留農薬が軒並み60%を超えている。中央社台北200495日によれば、特に珠江三角州地区では、硝酸塩の基準値以上の所が90%以上と言われる。これは住民の健康に著しい悪影響を及ぼす。
 広東の羊城晩報によれば、広東の農業部門と生態環境土壌研究所が1999年から珠江三角州地区の都市、田畑、農件物に対する検査をしていたところ、大部分の農作物が汚染されていることが分かった。
 200465日報道では、農薬の乱用によって4月までに、広東の400人余りが農薬汚染物を食べて中毒になっている。
 2003327日の広東日報には、広東の外県の農民が4歳の娘とそのいとこを連れて広東児童病院に検査に行った。すると検査の結果、二人の女児は乳房が発育しており、性器も早熟しているようだと医師から診断された。医師が詳細に調べたところ、早熟の原因は父親がトマト栽培をする時に「成熟剤」を過剰に使用し、そのトマトを娘たちに毎日のオヤツとして食べさせていたためだと判明した。広東児童病院の医師によると、1年間で300人の「早熟児童」が検査に来たというが、ほとんどは今回のケースと同じ原因だったそうだ。

◆幅広のニラは猛毒農薬3911号を使用
 河北省の野菜農家では、値段の高い幅広で色の濃いニラを作る為、国が禁止している猛毒農薬を使用している。
 500世帯の農家が3万畝以上の畑で、毎日約500sの有毒ニラを作って北京へ売りに行くのだが、これは全生産量の半分にあたる。
 2004429日の中国青年報によれば、この有毒野菜に使用されている猛毒農薬3911号は、頭痛・吐き気・呼吸困難を引き起こし胎児への障害や昏睡、発癌の危険性があるという。
 河北省香河県の有毒ニラ業者は、この有毒ニラが北京の市場の3分の1を占め、北京、遼寧、内蒙古などに半日で4t半を出荷していると証言する。

◆成長ホルモンと漂白剤を使う「モヤシ」
 2005117日の博ジンインターネット報道では、悪徳業者の作る白くて太いモヤシは、成長ホルモンや漂白剤などの化学物質を使用するという。
 工業用漂白剤が添加された食品を長期間食べると、肝臓病、胃腸病、眼病を引き起こし、さらには発癌の恐れもある。
 悪徳業者は儲けるためなら、消費者の健康被害や食品安全性への不安など関係ないのだ。

中国産山椒から30年前に禁止された農薬を検出
 2004725日のニュージーランドの報道によれば、幼児用食品の原料として中国から輸入された粟から基準の100倍以上の鉛が検出されたという。東方日報もこのニュースを引用し、中国からニュージーランドに輸出された粟は45tあり、前年10月から幼児用食品の原料として粉にされていたが、当局がスーパーなどの店頭からこれら商品を撤去・回収させるよう命令を出したと報じている。
 日本が中国から輸入していた山椒からは、日本が30年前に使用禁止にした農薬が検出されている。有害な鉛も残留する極めて有害なものである。
 英語版の上海日報が中国赤十字の調査を公表したが、2004年にBBCがこれを引用して報道した。それによると、中国の16箇所の100万都市では住民の75%が不健康であり、特に技術者や教育者の平均寿命が下がっている。知識人の平均寿命は58歳である。
 新華社報道によれば、北京硅谷の中関村に住む信息工業専業スタッフの平均寿命は何と53歳である。
 経済発展に伴う環境悪化で中国における国民の疾病が原因の経済損失は毎年4千億元に達しているという。



まだまだ続く