月刊中国の資料提供による、健康被害に遭わない為の中国特集 4
アサヒビール・住友化学・伊藤忠商事が山東省で農業経営を共同で行うとの発表を聞いて唖然とした人も多かったに違いない。中国の土壌・大気・水・人心同様、日本の大企業のモラルも徹底的に汚染されているのかと疑いたくなる発表である。
中国の都市部向けとはなっているが、いずれ日本に出荷する事になるであろう。日本向けの水産加工食品を契約違反の放射線殺菌していた事はすでに知れ渡っており、中国産の食品が危険な事は誰しもが知る事実である。にも関わらず中国で農業経営とは・・・・。まして日本で生まれ育てた農業技術を平然と中国に持っていくとは言語道断の話である。多くの企業が技術を持って行ったが為にどのような事になったか知らぬ訳ではなかろうに。中国人には契約など何の意味も無い、特許など知的所有権などはあって無いが如し。
日本の軍需産業技術を高給優遇につられて中国に持って行き日本のリスクを高めても平然としている大馬鹿者の軍需産業OB、東シナ海の盗掘ガス田で使われるパイプを輸出したり、国内産業を空洞化させたり、自国民の健康を害してまで自社のみの利益追求に狂奔する企業。潰れろ≠ネどと呪いの言葉を吐きながら飲む今夜からの麦酒はアサヒ以外。
◆3千人以上の小学生が豆乳を飲んで中毒
2003年に遼寧省海城市鉄西区で起きた事故だが、8つの小学校の3千人の児童が豆乳を飲んで中毒を起こし、そのうち3人が死亡した。これを省長が隠し通そうとしたが、被害者家族が怒って「マスコミは省政府に買収されたのか」と騒ぎ、事件が表面化した。
この事件を大紀元が4月8日に報じ、3月中旬に小学生が豆乳を飲んで集団中毒を起こした事が知れた。
北京京華時報は、遼寧省海城市で豆乳を飲んで食中毒を起こした児童100人が親に連れられて、北京市の病院に来たと報じた。海城市には食中毒を治療できる病院は1軒もない。またこの豆乳は海城市教育委員会推奨の鞍山宝潤乳業有限公司の栄養豆乳だということだ。
2005年1月19日の博ジンインターネット報道では、1月17日に湖南省桑植県の小学校で残留農薬に汚染された四季インゲン豆で作った豆乳を飲み、829人の児童が嘔吐・腹痛・目眩などの症状で倒れ、翌日には731人は快方に向かったが3人の重態患者は入院治療、98人は通院治療が必要とのこと。湖南日報によれば、桑植県衛生局・工商局・公安局はこの事態を受けて緊急に市場の四季インゲン豆1,500sを回収し学校食堂と農産品市場の一斉検査に入ったという。
2004年5月21日の大紀元と中央社台北によれば、浙江省では牛の皮の廃棄物を過酸化水素水と塩酸で加工し、驚くべき事に粉ミルクの原料にしていたと報道された。中国衛生部は浙江省衛生局に調査命令を出したという。これを受けて人民日報も中国衛生部が浙江省温州市衛生局に抜取り検査を命じたところ、ある乳業有限公司が工業用過酸化水素水と塩酸で加工した牛皮の廃材を原料に、粉ミルクの原料を作っていたと報じた。
◆鉛中毒で百人の小学生が倒れた
2004年5月19日の中央社台北によれば、甘粛省蘭州市商工行政管理局が「蘭州では動物内臓油が出回っているが製造元は不明である」と発表。甘粛省では、毒春雨、毒茶、毒塩などの問題があり、相変わらず食品が健康に対する脅威となっている。
環境汚染が極めてひどい東北三省では、重工業による鉛汚染で土壌が完全に汚染され、汚染土壌で収穫された農作物は鉛が堆積し、茶葉や蜂蜜には国の基準の数倍から数十倍の鉛が含有され、特に子供の中毒患者が急増している。また、冬になれば80%の家庭が暖房の為に石炭を使用し、これも原因になっている。
2004年3月21日大紀元総合報道によれば、河北省承徳興隆県で小学生の集団中毒事件があったという。3月17日から次々と北京の病院に運ばれた150人の小学生の内63人の血液中から基準値以上の鉛が検出された。
また千龍網インターネット報道では、100人の小学生が中毒で倒れたという。
3月15日朝、承徳興隆県孤山子郷沙披コク村の小学校で授業開始時に、教師も児童も変な臭いを感じた後で昏睡、白い唾を吐き頭痛、腹痛、胸が苦しいなどの中毒症状が突然現れた。この臭いは強い酸性臭であった。15日に少なくとも60人の小学生が近くの病院へ送られ、学校は休校になった。17日に小学生の親達が北京の病院へ連れて行った。19日に北京朝陽病院で検査を受けた中毒患者は161人にのぼり、大人11人子供150人で、子供の中の16人は緊急治療を受け、63人の子供の血液中からは基準値を超えた鉛が検出された。
中国環境局総局が調査命令を出し、中毒の原因が小学校近くの亜鉛工場である事が判明。鉛粉や硫などによる大気汚染により農作物も汚染被害をかなり受けており、この工場が出来てから美しい山村がゴミ溜になったと言われている。一人の小学生の親の話では、小学校から200mの距離の工場からは2年間、不定期的に酸性臭がし、子供がよく腹痛を訴えたという。この工場の従業員にも「職業病」の鉛中毒があり北京の病院に通っているという。
19日に北京朝陽病院と承徳市の幹部が記者会見を開き、今回の子供達の中毒は「環境性鉛中毒」と発表した。
改革開放経済の20年間に、このような中毒事件は数え上げればきりが無く、これはその一例にしか過ぎない。
◆発癌性化学物質が含まれる「春雨」
2004年5月7日の亜州時報によると、山東省龍口産の「龍口春雨」には、発癌性物質が含まれているという。この報道を受けて香港の3大スーパーでは、龍口春雨を販売中止にした。シンガポール最大のスーパーでも、中国から輸入した春雨の販売を停止した。
この十数年、中国の食品の安全性はどんどん低下している。シンガポールでは中国から毎年約23万キロの龍口春雨を輸入する。安全性に問題ありとして、シンガポールの食品輸入会社は販売を停止している。シンガポールでは、中国の検査結果だけでは信用出来ないとして、自国で再検査してから証明を発行することにしている。
報道では、山東で生産される春雨は発癌性の炭酸アンモニア水が農業用化学肥料として使用されているという。ここの春雨がキラキラと透明感があるのは炭酸アンモニア水のお陰だということだ。生産地は煙台、招遠、龍口に集中している。
ここの生産者たちは、原料である値段の高い緑豆粉の中に大量の安いトウモロコシ粉を入れる。その比率は50〜80%にもなる。塩化ベンゼンで漂白されたトウモロコシ粉を使い、キラキラと透明感のある春雨にする。ある会社の技術者に言わせるとアンモニア水を直接入れると安くつくとのこと。
2004年5月6日から北京と上海のスーパーでは、龍口春雨の販売が停止された。
山束省煙台政府の検査で、6軒の偽春雨製造業者が操業停止となっている。押収された20トンの偽春雨は処分された。
中国衛生部の発表では、2001年の1年間だけで「重大食物急性中毒事件」の報告は185件、15,715人が中毒に、146人が死亡した。2003年の「食品中毒に関する投書」は60,740件あり、食品の安全性に関するものが1,621件あるが、これは前年度の24.1%増である。
近年中国では「食物急性中毒情報」が発表されているが、食品内部の毒素、発癌性物質、化学物質の添加物、などの含有量については調査・発表されることがない。
◆着色しラベルを偽造して高級外国産に変身する果物
2004年12月6日の大紀元によれば、香港食物環境衛生署が市場で売られているミカンとオレンジの抜き取り検査をしたところ、皮から使用が禁止されている着色剤を検出したという。
市場で39個のミカンを抜き取り検査したところ、13個のミカンの皮は発癌性のある着色剤「橘子紅2」が検出された。ミカンの中身からは検出されていない。この着色剤原料は、江西省からのものであった。
香港の隣の広州では、国産果物のラベルを偽造して高級外国産果物に変身させている。
食品環境署では消費者に、果物を買う時は注意しましょうと呼びかけている。
中国の缶詰の中には、防腐剤として安息香酸が添加され過ぎている。2003年8月4日の大紀元は人民日報の記事として、江西省質量監督局の抜き取り検査で各地の缶詰工場30軒が作る30種類の缶詰の合格率は30%だったと報じた。広州産、福建産の缶詰は、最低のレベルだと断定された。
◆広州の病原菌ミルク、安徽省の偽ヨーグルト
香港で2003年7月22日に報道されたところでは、広州の牧場で結核に集団感染した乳牛から、毎日2tのミルクを製造し市場へ出荷しているという。病原菌の入った牛乳にはソーダを入れていたが、当局の摘発を受け290日間の操業停止を命じられた。
広州の羊城晩報によれば、白雲区太和鎮の牧場で36頭の乳牛のうち25頭が結核に感染したが、相変わらず毎日2tのミルクを出荷していたという。この牧場では1999年に2頭が結核に感染したため屠殺したが、その後も結核菌は死滅することはなかった。
安徽省では「毒粉ミルク」が名物になったが、河北省では井戸水・香料・糖などの混合液で作るヨーグルト飲料が話題になっている。児童用に製造されている製品であるが蛋白質ゼロ、他の栄養分もゼロである。香港星島日報には、国家質量検査総局が投書を受けて調べたところ、「オリンピック宝」「氷山牌」が栄養ゼロヨーグルトだと判明したとある。
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