「月刊中国」の資料提供による、健康被害に遭わない為の中国特 7 ポジティブリストがこの五月二十九日より導入され、日本国内における農薬の使用が一層厳しくなった。消費者にとっては喜ばしい事ではあるが農家にとってはさらなる締め付けである。ただでさえ日本国内における農薬の使用はかなり厳しい。だが、この制度の良し悪しは別として本当に問題のある輸入食品はほぼ野放し状態である。 ポジティブリストまで導入するほど国産の農産物に注意を払うなら、その前にBSEに罹患している事を前提とした米国産の牛肉(農水省中堅管理職談)や、毒物の塊としか言えない中国産や中国で加工した食品を厳しく規制するべきであろう。本当に国民の健康を考えるなら摩擦を恐れるより毅然とした対応をとるはずであるが、それをせず国内の農家だけを締め付けるのは、国民の健康を守るというポーズだけで国民を押さえ込もうという、国民を馬鹿にしきった政府の手口であるとしか言いようがない。 ◆河北省の建材は「ホルムアルデヒド」の塊 2004年7月16日の大紀元と中央社台北によると、中国大陸の建材は防腐剤や防虫剤として「ホルムアルデヒド」を大量に使用し、専門家がいくら警告しても改善されていないという。特に北京地域では、余りの高濃度に「ハエもとまれば中毒になる」と言われている。北京は外国人も多く住む大都市であり、日本人は少なく見ても2万人以上住んでいる。ここ十数年、各国駐在員や留学生も増加しているが、北京や上海では日本人が最も多い。大気汚染、飲料水汚染、食物汚染などが深刻になっており、気をつけねば、知らぬ間に中毒患者になってしまう。 中新社の報道では、北京環境センターにある男性が電話をしてきたが、建築して5年の家なのに室内が変な臭いで充満し呼吸困難になるという。家政婦も呼吸困難が原因で辞めてしまったというし、家の中に飛んできた蚊までが中毒死するという。 環境測量センターの検査で、室内の空気中のホルムアルデヒドが、国の基準の6倍を超えていたという。建材に含まれているホルムアルデヒドは、夏になると20%以上濃度が高くなる。 2004年12月19日の大紀元には、ここ十数年で中国人が室内装飾を盛んにするようになったため、ホルムアルデヒドに汚染された建材の使用が増えたという。新築でも、頭痛や吐き気、呼吸困難などの症状が目立つようになった。 寧夏地域の一億元以上の建材取引状況を見ると、昨年は一昨年の30倍に増加している。寧夏回族自治区銀川市の環境観測センターが174戸の住宅室内空気検査をしたところ、60%の住宅でホルムアルデヒドが基準値を超えた。 ◆ホルムアルデヒドが入った市場の肉類加工食品 2004年1月3日の大紀元によれば、中国の肉類食品は劣悪な品質のものが多く、合格品は30%に満たないという。 新華綱インターネット報道では、中国の偽食品や劣悪食品が毎日市場で売られ、知らない間に健康被害を受けているという。2005年1月2日に国の質量検査総局が肉類食品の抜き取り検査の結果を公表したが、北京、天津、遼寧、山東、山西、内蒙古、河北など7省市の33社の食品市場の肉類食品合格率は、31%しかなかった。 2003年3月31日に大紀元が報じたところでは、河南省西峰肉製食品工場が過去に作っていた「合法ハム」によって370人が倒れたという。この工場は不潔で、工場内で鶏やアヒルを放し飼いにしており、それらの糞が一杯で臭くてたまらないという。こんな工場で「合法ハム」が作られて8年がたつが、どれほどの人間が中毒になったのか統計さえない。 さて、今回の調査では肉類食品の5つの問題点が明らかになった。 1、複合燐酸塩が基準以上に入れられたものが21種類ある。 2、基準以上の防腐剤が添加されている。 3、13種類が着色剤を基準以上に入れている。 4、デンプンの添加量が多すぎる。 5、製造年月日や消費期限のラベルがいい加減である。 ◆長春の「紙おしぼり」は細菌だらけ 2004年8月23日の大紀元によると、長春の80%以上の飲食店が使用している「紙おしぼり」は、人体に有害であるという。これらの原料は、使用済みのトイレットペーパー、古新聞、汚染された紙などを漂白して加工する。 8月22日の巷報は、長春市光復路の運送会社内にある「紙おしぼり」包装工場では、細長い作業場で女性職員が一人で毎日数万枚の「紙おしぼり」を包装しており、原料は廃棄書類、汚染紙、使用済みトイレットペーパーなどを機械油とタルカムパウダーと一緒に機械に入れて再生した紙を使っていると報じた。再生紙は漂白されて花模様が付けられ「精美紙おしぼり」として商品になる。 製造工場の社長によると、普通の紙おしぼりは白すぎると消費者が「漂白剤を入れ過ぎだ」と思うので、ここでは染色剤で花模様を入れている。商品には生産番号も会社の住所も書かれていない。このような紙おしぼりがどのぐらい流通しているかは、統計の数字すらない。 2003年3月1日の大紀元には、小さな地下工場で卸売用の大巻の劣悪トイレットペーパーを切って花模様を入れれば、食卓で使う紙おしぼりに変身することが報道されている。 現在、中国質量万里行促進会が2003年第2号投書で「消費者よ問題ある紙おしぼりに注意せよ」と警告している。 北京晩報は、粗製乱造の地下紙工場がまるで廃品回収業のような汚い紙の山から漂白された食卓用紙おしぼりやトイレットペーパーを作り出し、包装紙には「ドイツの先端技術で製造した」と印刷すると報道している。紙くず拾い屋が集める使用済みトイレットペーパーを漂白粉溶液で漂白し、紙に再生して市場に流通して行くのである。衛生環境部門が以前このトイレットペーパーを抜き取り検査したところ、紙の消毒が不完全な為に「グラムあたり1万」の細菌が検出されている。 ◆使い捨てポリエチレン製コップは、昨年のSARS消毒作業で着用した防護服のリサイクル商品 2004年4月25日の大紀元によると、中国各地の医療廃棄物は一般廃棄物と一緒に処理されているが、SARS防護服は1回洗浄しただけで使い捨てコップに変身しているという。 BS放送によって中国現地報道が引用されたが、新型肺炎SARSの消毒用に使用した防護服などは一般ゴミと一緒に処理されるが、医療廃棄物を処理する労働者によれば、防護服は回収され1回洗濯しただけで使い捨てコップにリサイクルされるという。 労働者によると防護服はSARSの時に病院などで使用した医療廃棄物で、回収して水洗いした後、洗剤と工業用漂白剤で処理されるという。 中国では、ゴミ袋、バケツ、コップなどの日常製品もこれらリサイクルのポリエチレン製品によって作られている。伝染性の細菌に感染する危険性はないのだろうか。 ◆子羊肉とはネズミ肉のこと 2004年4月9日の大紀元によると、中国大陸の大衆食文化のひとつである羊肉を焼いて食べる風俗は、ある焼肉店の社長の証言でパニックになったという。何と羊肉として売られているのは、ネズミ肉と豚肉を混ぜたものだったのだ。 4月7日の江南時報によれば、江蘇省常川市の羊肉の焼き肉店では死んだネズミ肉と少量の豚肉と羊肉を混ぜ、それを過酸化水素水に漬け込み、その後調味料を混ぜて「おいしく口当たりの良い羊焼き肉」として人気を集めていたという。この店の社長によれば、安い原料でよく儲かっていたが、一人の純真な子供が「羊肉の焼肉を食べたい」と親に話しているのを見て、子供たちに顔向けできない商売は止めようと思い証言したという。 この社長は「黒心銭」を儲けるのは止める決心をして、広く注意を呼びかけた。もし町で羊の焼き肉を食べる時に、肉の表面が新鮮で軟らかく感じたら、それは過酸化水素水で漬け込んだ肉だから注意するようにとのことである。 2002年5月24日の沈陽晩報によれば、記者が数名の友人たちと一緒に酒を飲んで羊の焼き肉を食べた時とても軟らかく新鮮だったので店員にそのことを告げると、店員は「私たちには特別な方法がある」と答え、記者がしつこく聞いたら、「亜硝酸塩で肉を漬け込む」と教えられ、全員声も出なかったという。 記者が調べたところ、ほとんどの焼き肉店では、肉を亜梢酸塩で漬け込んでいた。まず目分量の亜硝酸塩を水で薄めて何種類かの調味料を混ぜ、そこに肉を漬け込む。どんな古い肉でも変質した肉でも、新鮮な肉に変身するという。 化学専門家によれば、この亜硝酸塩とは硝酸ナトリウムという工業用塩であり、沈陽市和平区西塔あたりの商店で証明書があれば一瓶五元なければ八元という。毒物である硝酸ナトリウムは、公安局の証明書がなければ販売してはならないが、金さえ出せば誰でも買え、食品に入れることもできる。中毒になって死亡したら、誰が責任を取るのか。 日本人と結婚した中国人の女性は、沈陽にいる時よく羊肉の焼き肉を食べたと言っていたが、よく考えればその頃よく頭痛がしたという。「日本に来てよかった」と話している。 ◆食べると貧血を起こす「鶏卵」 2005年1月の博ジンインターネット報道では、中国の紅心鶏や紅心アヒルの飼料に入れられている工業用の添加剤によって卵の黄身の色が良くなるが、卵を食べた人間は健康に重大な被害が及ぶと警告している。 2003年7月28日に中央社記者が北京から報告したところによれば、中国では偽酒や偽薬は珍しくないが、北京のスーパーで偽卵が発見されたという。東北から長距離バスで北京に送られたものだが、農村で集中的に仕入れられた「砂を詰めた卵」だった。 ◆工業用染料の使い方 2004年6月3日の中央社台北は、浙江省のアミ海老は工業染料で色付けされていると報じた。北京中央テレビの報道でも、温峰市石塘鎮と松門鎮の500軒のアミ海老加工店は赤色工業用染料を入れてアミ海老の色を綺麗にすると明らかにしている。 日本は中国から大量のアミ海老を輸入している、我々の口にも工業用染料で色付けされたアミ海老が入っているかも知れない。 ◆工業用硫黄の使い方 2004年6月4日の中広新聞によると、深センでは工業用化学薬品の硫黄で漂白した白くて大きな蒸しパンが売られているが、現地では「硫黄饅頭」と呼ばれているという。 香港明報も「硫黄饅頭」が深セン塩区東村の地下工場で製造され、不衛生で劣悪な工場の中では悪徳商人が売れ残った「硫黄饅頭」を鍋で溶かし、再び新しい「硫黄饅頭」にして売っていると報じている。 「硫黄饅頭」を作る工場は深センだけでなく湖北省にもあり、2004年8月7日に摘発を受けている。鄂州工商局が無許可飲食店を取り締っていたところ、50uの工場に5個の大きな蒸し器を設置し硫黄漂白蒸しパンを製造している工場を発見し、1,176個の「硫黄饅頭」を押収した。 中国では赤ピーマン・山椒・ジャガイモなども硫黄で燻蒸している。 2003年1月4日の中央社台北によれば、湖南省質量監督局と長沙市質量監督局は緊急取締りを行い、工業用硫黄1,300sとこの硫黄で燻蒸された赤ピーマン24tを押収したが、すでに1tは市場に流され売られていた。これらの赤ピーマンは腐敗変質して食用に出来ないものを買い集め、工業用硫黄で燻蒸してピカピカにして新鮮に見えるピーマンに変身する。これらの赤ピーマンは1sあたり5元で売られるが当然有毒である。 湖南省では筍も硫黄で燻蒸されている。現在20〜30社が筍の加工をしているが、1社あたり年間70t前後の「硫黄筍」を生産している。有毒な工業用硫黄で燻蒸された真白な「硫黄筍」は年間1,000tが全国に発送されており、なかには水煮筍に加工され日本にも輸出されている分もあるという。 工業硫黄で燻蒸されたものは鉛や砒素などの毒性を含み、最悪の場合は食用後に呼吸不全や肝機能・腎機能障害を引き起こす危険性がある。 2004年12月2日の中央社台北によると、江蘇省の生姜買付け人の話として、山東省で仕入れた生姜で色の悪いものは硫黄で燻蒸し、長江三角洲地域で売られているという。勿論有毒である。この報道は同日の南京現代快報でも流された。 上海寧波周辺では毎年1,500tの生姜が売られているが、そのうち60%は「硫黄生姜」であるという。 この他にも茸・春雨なども硫黄で燻蒸され、見た目だけは綺麗な有毒食品が売られている。 |