| 白栖共同製茶組合は、お茶の製茶加工工程の共同化・効率化を進める ために設立された、農家自身による相互補助団体です。
現在、和束町内の20軒の農家が白栖共同製茶組合に加盟しています。 町内には合わせて11の共同製茶組合がありますが、白栖共同製茶組合は
その中で3番目に新しく、また規模も上位に入ります。
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中心施設である製茶工場は平成5年度、国からの補助を受けて
建設されました。機械は完全にFA化(ファクトリーオートメーション化)
され、コンピュータによって管理されています。製茶工程は全部で
10段階あり、それぞれに熟練者の技術が必要とされていましたが、
FA化によって人員を減らしつつも高い品質を維持できる
ようになりました。
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製茶工程は以下のように進みます。
まず、とれたばかりのお茶の葉を蒸し茶葉の酵素を失活させる蒸し機。
次に、お茶の葉の表面の水分を取る葉打ち機。
お茶の葉を揉みながら茶葉中の水分を取る粗揉機。
揉み不足を補って、お茶の葉に残った水分の均一化を図る揉捻機。
かたまりをほぐしながら水分を取る中もみ機。
お茶の葉の水分を取りながら揉み込む中揉機。
形を針状に整えながら乾燥する精揉機。
お茶の葉を乾かす乾燥機。
お茶の品質を均一に配合する合組機(ごうぐみき)。
最後に、お茶の重さを計って袋に詰める計量袋詰機。
この後さらに、お茶問屋さんの方で二次加工を行なってはじめて、
市販に出回っているお茶となります。
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蒸し機
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揉捻機
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精揉機
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生葉コンベア
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今まではすべての工程を家ごとに行なっていました。
各農家がそれぞれ機械を購入し、ばらばらに運用していました。
しかしそれではあまりにもコストがかかり過ぎます。
「機械貧乏」は和束町でも大問題でした。
その解決策として、共同製茶組合が設立されました。 |
共同製茶組合では何軒かの農家が共同で機械を
購入・維持し、分担によって作業の能率化を進めています。
今まで製茶に一晩かかっていたところが、大型の機械を
使うことによって数時間で処理できるようになっています。
町内の農家からは、製茶組合に対して大きな期待が寄せられています。 |
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