島ヶ原には、数多くの文化遺産が残され
ています。観菩提寺は俗に 正月堂と称し、
天平勝宝三年(751)に奈良東大寺の実忠
和尚(ぢっちゅかしょう)により開創された、
由緒ある寺院また全国的にも最も有名なる
古刹の一つです。奈良東大寺二月堂のお水取り
(修二会・しゅにえ)に先駆けて行われる
ことで知られ、ここ正月堂の修正会が発祥の
地ともいわれています。楼門、本堂、そして
三十三年目に一度しかご開帳されない本尊の
十一面観世音像は秘仏で、国の指定重要文化財
で見逃せない観光スポットです。
   


修正会
(しゅしょうえ)



昭和29年に県無形文化財に指定された修正会は、大餅会式(だいひょうえしき)という庶民的な行事と、達陀(だったん)をはじめとする厳粛な儀式が解け合ったユニークなもの。2月8日ごろから始まり、2月11日、12日にハイライトを迎える。大餅会式は5組の講社の当番・頭屋の家を中心に、もちつきの道具調べ、餅米を清める水を受け取るお水取り、もちつきを経て11日午後、行列を仕立てて正月堂に餅を奉納する練り込みなどの行事が行われる。これらは、その年の五穀(ごこく)の豊穣(ほうじょう)と除厄(じょやく)を祈るためのもので、村では「せきのと」と呼ばれている。


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